先日、子どもが通う小学校で、「わたしの職業」について、お話をしてきました。6年生の保護者宛に、自分の職業について話しをしてくれる方を募集していたので、自分から名乗りを上げたのです。いつもの私なら、恥ずかしいしできないな・・・と、お便りを捨てていたと思います。
私が6年生の時には、職業について話を聞く機会などありませんでした。だから、身近の大人たちの職業やテレビで見る職業くらいしか分からなかったし、自分に見合った職業の選択肢は浮かばなかったように思います。
しかし、世の中には色々な職業があり、「助産師」(当時は、助産婦でした)という職業もあるんだ!と知っていたら、中学や高校の時の早い段階で、もっと目標を持った取り組みが出来たように思うのです。だからこそ、助産師を知って欲しいという思いで、思い切って手をあげたのでした。
私が話をすると決めたことに、娘も賛成してくれました。幼い頃から、同伴できる仕事場や会議に連れていくことも多くあり、私の仕事に理解を示してくれているように思います。そして、最近は助産師に興味を持ってもいるようです。娘には、娘の生き方があるので、好きなことをやって欲しいと思っています。まだまだ、これから軌道修正しながら職業の選択をしていくことでしょう。ただ、娘にとって私の仕事をする姿が、プラスのイメージで映っているのは、とても嬉しい事でした。
また、今回引き受けた理由はもう一つありました。この小学校では「いのちの授業」を、行っていないようだったのです。だから、この機会にちょっと付け加えて、みんなの命はとっても大事なんだよ!というお話もしたかったからなのでした。思春期に入るこの年代は、これから生きていくうえでとても大事な時期です。自分を見失わないように、他人に流されないように、自分を守り自信をもって生きて行って欲しいから・・・。
今回、胎児人形や新生児の赤ちゃん人形を持参して、見てもらったり抱っこしてもらったりの経験は、きっと何人かの心に残ったと思います。そして、この子どもたちの中で、助産師に興味を持ってくれた子が一人でもいたら嬉しいです。
今回この様な機会を設けて下さった先生方に、父兄として感謝申し上げます。
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